どんな本?
経営危機にあったUSJを、ハリー・ポッターへの巨額投資などでV字回復させた立役者による実話ベースのマーケティング入門。「会社を消費者視点に変える」というたった1つの考え方が、組織も業績も変えていく過程が描かれます。
崖っぷちのUSJが、映画のテーマパークという看板を下ろし、ハロウィンのゾンビイベントや後ろ向きコースターのような「消費者が求めるもの」に舵を切って復活していく——ビジネス書でありながら逆転劇として純粋に面白い1冊です。数学者的なマーケターとして知られる著者の入門書としての決定版で、続編の『確率思考の戦略論』に進む前の1冊目はこちらです。
投資家が受け取るべき教訓は「良い技術・良い商品を持つ会社が勝つとは限らない」という事実です。作り手のこだわりが消費者のニーズとズレたまま突き進む会社は、日本の製造業にもIT企業にも珍しくありません。決算説明会やIR資料で経営陣が「誰に何を売るか」を語れているか——本書を読んだあとは、そこが企業を見るチェックポイントに加わるはずです。
この本で学べること
- 技術志向・作り手都合の会社が陥る罠と、消費者視点への転換
- 戦略の順番——目的→誰に(WHO)→何を(WHAT)→どうやって(HOW)
- アイデアは才能ではなく「考え抜いた確率論」から生まれること
編集部のひとこと映画にこだわって客を減らしたUSJの失敗は、技術力があるのに稼げない企業の縮図。投資先が「作り手都合」に陥っていないかを見る目が養われます。
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