売上高ってなに?
売上高は、会社が1年間(または四半期)に商品やサービスを売って受け取った代金の合計です。PLの一番上の行に書かれるため、英語ではトップラインとも呼ばれます。
大事なのは、売上高は「入ってきたお金の総額」であって「儲け」ではないこと。年商10億円のラーメンチェーンでも、材料費と人件費と家賃で10億円以上かかっていれば赤字です。体の大きさと筋肉量は別、というわけです。
見るべきは金額より「成長率」
投資家にとって売上高でいちばん大事なのは、絶対額よりも前年比で伸びているかです。売上は利益とちがって化粧がしにくく、その会社の商品が世の中にどれだけ受け入れられているかを素直に映すからです。
毎年5%でも10%でも売上が伸び続けている会社は、商品力か市場の追い風、あるいはその両方を持っています。逆に売上が何年も横ばい・微減の会社は、コスト削減で利益を保っていても、いずれ限界が来ます。利益は絞り出せても、売上は絞り出せません。
また、会社の中の「どの事業の売上が伸びているか」(セグメント情報)まで見られると一歩上級です。全体は横ばいでも、新事業が急成長していれば未来は明るいかもしれません。
売上のカラクリにも少しだけ注意
売上高にも、知っておくと騙されにくくなるポイントがあります。
① 買収でかさ上げされる: 他社を買収すると、その会社の売上が丸ごと加わって急成長に見えます。「何もしなくても増えた売上」かどうか、買収の有無を確認しましょう。
② 為替で膨らむ・縮む: 海外売上が多い会社は、円安になるだけで売上が膨らみます。会社の実力と為替の追い風は分けて考えたいところです。
③ 決算期変更や会計基準変更: 売上の計上ルールが変わって、見かけの数字が大きく動くことがあります。決算短信に注記があるので、異常な変化のときは説明を探しましょう。
まとめ
売上高は会社の体の大きさを表すトップライン。儲けとは別物で、大事なのは伸び続けているかどうか。買収・為替などのかさ上げ要因に注意しつつ、増収傾向の会社を選ぶことが、成長の波に乗る第一歩です。