営業利益ってなに?

営業利益は、売上高から売上原価(商品を作る・仕入れるコスト)と販管費(人件費・広告費・家賃など売るためのコスト)を引いた利益。ひとことで言えば本業の商売でいくら儲けたかです。

パン屋さんなら「パンを売った代金 − 小麦粉代 − 店員さんの給料や店の家賃」。株や不動産の売却益、借金の利息といった本業以外の損得は、いっさい混ざっていません。だからこそ、その会社の商売そのものの実力が最もよく表れる利益なのです。

営業利益 = 売上高 − 売上原価 − 販売費及び一般管理費

なぜプロは営業利益を見るのか

純利益は最終成績として大事ですが、特別損益(ビル売却益や災害損失など、その年限りの損得)や税金の影響で大きくブレます。本業は絶好調なのに、一時的な損失で純利益だけ凹む年もあれば、その逆もあります。

営業利益はそうしたノイズが入らないため、「来年も再来年も続く実力」を測るのに最適です。決算のニュースで「営業増益」「営業減益」がまず報じられるのも、株価が営業利益の予想変化に敏感に反応するのも、これが理由です。

営業利益率で比べよう営業利益率(営業利益÷売上高)にすると会社の稼ぐ効率が比べられます。日本の上場企業の平均はおよそ7〜8%。10%超なら優秀、20%超は何か強力な武器(ブランド・技術・シェア)を持つ会社です。

営業利益率の高さは「強さ」の証明

営業利益率が高い会社は、値下げ競争に巻き込まれずに商売ができています。それは「その会社でないとダメな理由」——ブランド、特許、圧倒的シェア、乗り換えの面倒さ——を顧客側が感じている証拠です。バフェットの言う「堀(モート)のある会社」は、数字の上では高い営業利益率として現れます。

逆に営業利益率2〜3%の会社は、わずかなコスト上昇や値下げ圧力で赤字に転落しかねません。同じ「営業黒字」でも、利益率の厚みは会社の耐久力そのものです。

業種の「普通」を知っておく商社や小売は薄利多売で利益率数%が普通、ソフトウェアや医薬品は20%超がざら。利益率は必ず同業種内で比べましょう。異業種と比べて一喜一憂するのは意味がありません。

まとめ

営業利益は特別損益のノイズが入らない「本業の稼ぐ力」で、プロが最重視する利益。営業利益率10%が優秀の目安で、高い利益率は競争上の強み(堀)の証明。決算を見るときは、まず営業利益の増減から確認しましょう。

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