上場=株式市場へのデビュー

上場とは、会社の株が証券取引所に登録され、誰でも自由に売買できるようになることです。非上場の会社の株は基本的に買えませんが、上場すれば私たちも証券口座からワンタップで株主になれます。

会社にとって上場は、資金調達の幅が広がり、知名度と信用度が一気に上がるビッグイベント。一方で、厳しい審査を通り、決算を四半期ごとに公開し続ける義務も背負います。上場企業の情報がこれだけ手に入るのは、この開示義務のおかげです。

東証の3市場: プライム・スタンダード・グロース

東京証券取引所は2022年から、プライム・スタンダード・グロースの3市場に再編されました。サッカーのリーグ分けをイメージするとわかりやすいです。

プライム: 時価総額や流動性の基準が最も厳しいトップリーグ。トヨタや三菱UFJなど日本の看板企業が並び、海外投資家の主戦場でもあります。

スタンダード: 一定の基準を満たした中堅企業のリーグ。地味でも優良な会社が多く眠っています。

グロース: 高い成長可能性を掲げる新興企業のリーグ。赤字でも上場でき、夢もリスクも大きい市場です。

区分は「品質保証」ではないプライム=優良、グロース=危険、という単純な話ではありません。区分はあくまで規模と流動性の基準。どの市場にも良い会社と割高な会社があります。

証券コードと時価総額 — 会社の「番号」と「値段」

上場企業には4桁の証券コード(トヨタ=7203、任天堂=7974など)がつきます。学校の出席番号のようなもので、検索や注文はこの番号でできます。かつては業種ごとに番号帯が決まっていた名残もあり、番号から老舗かどうかが薄っすら見えたりします。

そして会社の「値段」にあたるのが時価総額(株価×発行株式数)。株価が高い会社が大きい会社とは限らず、会社の規模を正しく比べられるのはこちらです。時価総額数十兆円のトップ企業から数十億円の小型株まで、同じ市場に並んでいます。

株価と時価総額を混同しない株価5万円のA社(発行100万株)の時価総額は500億円。株価500円のB社(発行10億株)は5,000億円。「株価が高い=大企業」ではないことが、時価総額を見るとわかります。

まとめ

上場は株式市場へのデビューで、情報開示の義務とセット。東証はプライム・スタンダード・グロースの3リーグ制で、会社の識別は4桁の証券コード、会社の規模は時価総額で見る。取引所のきほんはこれで押さえられました。

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