証券口座はどこがおすすめ? — 大手ネット証券なら、どこでもOK

証券会社は大きく「店舗型」と「ネット型」に分かれます。初心者はネット証券一択です。売買手数料が圧倒的に安く(多くは無料)、スマホだけで口座開設から売買まで完結します。店舗型は担当者に相談できる代わりに手数料が高く、はじめの1口座には向きません。

SBI証券・楽天証券・マネックス証券・松井証券・三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)といった大手ネット証券なら、正直どこを選んでも大差ありません。迷ったら、普段使っているポイント(楽天ポイント、Vポイントなど)が貯まる・使えるところを選ぶと、積立との相性が良くお得です。

もう1社、覚えておくと選択肢が広がるのがDMM株(DMM.com証券)です。米国株の取引手数料が無料という珍しい特徴を持ち、取引ツールもシンプルで扱いやすいと評判。「日本株用の証券会社」とは別に、米国株専用としてもう1口座持っておく、という使い方をする人も多い証券会社です。

各社の細かい違いが気になる人は比較記事にゆずるとして、この記事では「選んだあと、どう開設して、何から始めるか」に絞って進めます。実際のところ初心者がつまずくのは会社選びではなく、開設フォームの途中に出てくる選択肢のほうだからです。

チェックポイント①手数料が安いか(大手はほぼ無料) ②1株から買えるサービスがあるか ③NISA対応(全社対応済み) ④ポイント経済圏との相性。この4つ見れば十分です。ここで何時間も比較するより、1社決めて開設を進めるほうが前に進みます。

証券口座の開設のやり方 — 申し込みから取引開始までの5ステップ

全体の流れを先に把握しておくと、フォームで迷いません。スマホだけで完結し、申し込み自体は10〜15分ほどです。

郵送のやりとりが発生する方法を選ぶと1週間以上かかります。マイナンバーカードを使ったオンライン本人確認(eKYC)を選べば、最短で翌営業日には取引を始められる会社が多いです。急いでいないとしても、スマホで完結するほうが圧倒的にラクです。

口座開設の5ステップ
  • ① 公式サイトで「口座開設」をタップし、メールアドレスを登録: 届いた認証コードを入力して本登録に進みます。
  • ② 氏名・住所・職業などを入力: 住所は住民票のとおりに一字一句そろえるのがコツ。ここが違うと審査で止まります。
  • ③ 口座の種類とNISA口座を選択: 最大のつまずきポイント。次のセクションで詳しく説明します。
  • ④ 本人確認書類をスマホで撮影して提出: マイナンバーカードがあれば1枚で完了します。
  • ⑤ 審査 → IDとパスワードを受け取ってログイン: 最短翌営業日、通常は数日〜1週間ほど。ログインできたら開設完了です。

開設でつまずく2大ポイント — 「特定口座」と「NISA口座」

① 口座の種類は「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶ: 開設途中で「一般口座/特定口座(源泉徴収あり)/特定口座(源泉徴収なし)」という選択が出てきます。ここは特定口座(源泉徴収あり)を選べば、税金の計算・納付を証券会社が全部やってくれて、原則確定申告が不要になります。初心者は迷わずこれです。

たとえば株で20万円の利益が出た場合、特定口座(源泉徴収あり)なら約4万円の税金が自動で引かれ、残りが口座に入ります。自分でやることはゼロ。一般口座を選ぶと、1年分の売買を自分で集計して確定申告する羽目になります。

NISA口座も同時に申し込む: 開設フォームに「NISA口座を開設しますか?」というチェックがあります。必ずチェックを。あとから申し込むと二度手間です。NISA口座は税務署の確認が入るため、通常の口座より1〜2週間ほど遅れて使えるようになりますが、その間も課税口座で取引はできます。

なお、口座の種類はあとから変更できる証券会社が多いです。すでに一般口座で開設してしまった場合も、その年にまだ取引していなければ切り替えられることがあるので、まずはカスタマーサポートに問い合わせてみてください。

3つの口座タイプの違い
口座の種類税金の手続きこんな人向け
特定口座(源泉徴収あり)証券会社が計算し、納税まで代行原則確定申告が不要。初心者はこれ一択
特定口座(源泉徴収なし)証券会社が年間取引報告書を作成自分で確定申告が必要。利益が少ない年に手取りを増やしたい人など
一般口座損益計算も申告もすべて自分手間が大きく、初心者が選ぶ理由はほぼない
ここだけ覚える「特定口座(源泉徴収あり)」+「NISA口座も開設する」にチェック。この2つさえ間違えなければ、開設フォームで悩む場面はほぼなくなります。

必要なもの・かかる時間・費用は?

準備するものは驚くほど少なく、マイナンバーカードとメールアドレスがあればほぼ足ります。手元にそろえてから始めれば、途中で中断せずに終わります。

費用については、口座開設料も口座維持費もかかりません。作っただけでお金が減ることはないので、「まだ買うか決めていない」段階で開設しても損はしません。むしろ口座ができるまで数日かかるので、迷っているうちに申し込んでおくほうが合理的です。

項目内容
本人確認書類マイナンバーカード1枚でOK(なければ通知カード+運転免許証など2点)
メールアドレス認証コードや開設完了の通知を受け取る
銀行口座入出金先として登録。必ず本人名義のもの
申し込みにかかる時間スマホで10〜15分
開設完了まで最短翌営業日〜1週間ほど
費用開設・維持ともに無料
注意口座開設は無料で、維持費もかかりません。ただし住所変更などの手続きを放置すると取引できなくなることがあるので、引っ越し時は忘れずに。書類が届かないと口座が凍結扱いになることもあります。

学生・主婦・未成年でも証券口座は作れる?

職業欄で手が止まる人は多いのですが、学生・専業主婦(主夫)・年金生活者・無職でも証券口座は開設できます。収入があることは条件ではありません。フォームの職業欄から当てはまるものを選び、年収欄も実際の金額を正直に入れれば大丈夫です。

18歳以上ならNISA口座も同時に作れます(その年の1月1日時点で18歳以上が条件)。18歳未満の場合は親権者の同意を得て未成年口座を開く形になり、NISAは使えません。それまでは親の口座で積み立てておき、本人が18歳になったタイミングで本人名義のNISA口座を作る、という進め方が現実的です。

1つだけ手続きが増えるのが、金融機関にお勤めの方と、上場企業の役員・従業員です。前者は勤務先への届け出や社内規程の確認が必要なことがあり、後者はインサイダー取引を防ぐために、自社株の売買に会社の事前承認や登録を求められることがあります。口座開設そのものは問題なくできるので、社内規程だけ先に確認しておいてください。

扶養に入っている人は口座の種類に注意特定口座(源泉徴収あり)なら、利益が出ても原則として確定申告が不要で、扶養の判定にも影響しません。ところが源泉徴収なしを選んで確定申告すると、その利益が所得に加わり、扶養から外れてしまう可能性があります。扶養に入っている人ほど「源泉徴収あり」が無難です。

開設できたら、最初にやること3つ

① 入金する: 銀行口座からの即時入金サービスを使えば手数料無料ですぐ反映されます。通常の銀行振込だと反映まで時間がかかるうえ振込手数料もかかるので、必ず証券会社の提携サービス経由で。

配当金の受取方式を確認: 「株式数比例配分方式」になっているか設定画面でチェック(NISAで配当を非課税にするための必須設定です)。ここが郵便局で受け取る方式のままだと、NISAでも配当に約20%課税されてしまいます。

③ 1株だけ買ってみる: 単元未満株サービスで、知っている会社の株を1株(数百円〜数千円)買ってみましょう。実際に保有すると、株価や決算のニュースが自分ごとになり、学びの速度が一気に上がります。

入金の方法は主に3つです。即時入金(クイック入金)は、証券会社の画面から提携先のネットバンキングにログインして振り替えるもので、手数料無料・数分で買付余力に反映されます。銀行振込は指定口座に自分で振り込む方法で、振込手数料は自己負担、反映も当日から翌営業日。銀行口座と証券口座を連携させる自動入出金(スイープ)に対応している会社なら、買付のときに自動で資金が移るので入金作業そのものがいりません。

この3つが済んだら、あとはつみたて投資枠での積立設定です。毎月の金額と買う投資信託を決めて登録すれば自動で積み上がるので、以降やることはほぼありません。

証券口座への入金方法の比較
入金方法反映までの時間手数料と条件
即時入金(クイック入金)数分〜即時無料。提携銀行のネットバンキング契約が必要
銀行振込当日〜翌営業日振込手数料は自己負担になる
自動入出金(スイープ)買付のたびに自動で振替無料。対応する銀行口座との連携設定が必要
いくらから始められる?単元未満株なら1株から買えるので、株価800円の会社なら800円で株主になれます。投資信託の積立は月100円から設定できる証券会社がほとんど。「10万円貯まってから」と待つ必要はまったくありません。

よくあるつまずきと対処法

実際に手を動かすと、思わぬところで止まります。問い合わせが多いパターンを並べておくので、詰まったら見返してください。

  • ① 本人確認の撮影で弾かれる: 書類の四隅が枠に入っていない、照明が反射している、が2大原因。明るい場所で、影が入らないように真上から撮り直すと通ります。
  • ② 審査で止まる・差し戻される: 住所が住民票と1文字でも違うのが典型例です。「1-2-3」と「一丁目2番3号」の表記ゆれ、建物名の省略も原因になります。
  • ③ 開設完了のメールが来ない: 迷惑メールフォルダを確認。フリーメールだと振り分けられがちです。数日経っても届かなければ、申し込み時の登録状況をサポートに確認しましょう。
  • ④ 入金したのに株が買えない: 買付余力に反映されるまでのタイムラグが原因です。即時入金サービスならほぼリアルタイムで反映されるので、次からはそちらを使ってください。
  • ⑤ NISA口座だけ使えない: 税務署の確認に1〜2週間かかるためで、異常ではありません。その間は課税口座で取引できます。急ぎでなければNISA口座が開くのを待って買うほうが、非課税枠を無駄にしません。

まとめ

大手ネット証券を1社選び、開設フォームでは「特定口座(源泉徴収あり)」と「NISA口座を同時申込」の2つだけ間違えない。必要なのはマイナンバーカードとメールアドレスで、申し込みは10〜15分、開設完了まで数日〜1週間です。

口座ができたら、即時入金で資金を入れて、配当金の受取方式を「株式数比例配分方式」に設定し、単元未満株で1株買ってみる。ここまでで投資家デビューは完了です。

会社選びで何時間も比較して結局動けない、というのがいちばんもったいないパターンです。開設も維持も無料なので、合わなければあとから増やせばいい、くらいの気持ちで大丈夫です。

口座が開いたら、次はNISAの枠の使い方と、注文の出し方(成行と指値の違い)を押さえておくと、最初の1回がぐっとスムーズになります。

よくある質問

証券口座はどこがおすすめですか?

初心者は大手ネット証券から選べば大きな失敗はありません。SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、三菱UFJ eスマート証券などは売買手数料が無料または格安で、NISAにも1株からの取引にも対応しています。決め手になりにくい場合は、普段貯めているポイントが使える会社を選ぶと積立と相性が良くお得です。米国株を安く取引したいならDMM株のような選択肢もあります。

証券口座の開設にはどれくらい時間がかかりますか?

申し込み自体はスマホで10〜15分、口座が使えるようになるまでは最短翌営業日から1週間ほどです。マイナンバーカードを使ったオンライン本人確認を選ぶといちばん早く、郵送でのやりとりを選ぶと1週間以上かかることがあります。なおNISA口座は税務署の確認が入るため、通常の口座より1〜2週間ほど遅れて使えるようになります。

証券口座の開設に費用はかかりますか?

かかりません。大手ネット証券では口座開設料も口座維持費も無料で、作っただけでお金が減ることはありません。費用が発生するのは実際に売買したときの手数料ですが、日本株の売買手数料は無料化が進んでいます。「まだ買うか決めていない」段階で開設しても損はないため、迷っているうちに申し込んでおくほうが合理的です。

特定口座と一般口座、どちらを選べばいいですか?

初心者は「特定口座(源泉徴収あり)」を選んでください。利益が出るたびに証券会社が税金を計算して納付まで代行してくれるため、原則として確定申告が不要になります。一般口座を選ぶと1年分の売買を自分で集計して申告する必要があり、手間が大きいわりにメリットがほとんどありません。口座の種類は後から変更できる証券会社が多いので、間違えた場合はサポートに相談を。

証券口座は複数持てますか?

通常の課税口座は何社でも開設できます。日本株はこの会社、米国株は別の会社、と使い分ける人も多いです。ただしNISA口座だけは1人1口座と決まっており、同時に複数の金融機関で持つことはできません。金融機関の変更は年に1回可能で、その年にNISAでまだ買付をしていなければ手続きができます。

証券口座の開設に必要なものは何ですか?

マイナンバーカードとメールアドレス、そして本人名義の銀行口座があれば足ります。マイナンバーカードがない場合は、通知カードまたはマイナンバー記載の住民票に加えて、運転免許証などの本人確認書類が必要です。入力する住所は住民票の表記と一字一句そろえてください。表記が違うと審査で差し戻されるのが、開設が遅れる最も多い原因です。

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