ローソク足 — 1本で4つの値段を語る

ローソク足は、一定期間(1日・1週間など)の値動きをロウソク1本の形で表す、日本発祥のチャート表現です。1本を見るだけで、始値(最初の値段)・終値(最後の値段)・高値・安値の4つがわかります。

四角い部分(実体)が始値と終値の範囲、上下に伸びる細い線(ヒゲ)が高値と安値。終値が始値より高ければ陽線(上がった日)、低ければ陰線(下がった日)として色分けされます。

実体が長い陽線は強い買いの勢い、長い上ヒゲは「上がったけど押し戻された」抵抗のサイン——形が投資家の攻防を物語ります。

窓(ギャップ) — 驚きの大きさが空白になる

前日の終値と翌日の始値が大きく離れると、チャートに空白ができます。これが窓(ギャップ)。好決算や大ニュースへの「驚き」が大きいほど、窓も大きく開きます。

「窓はいずれ埋まる(株価が窓の価格帯まで戻ってくる)」という有名な経験則もあり、窓の位置は多くの投資家に意識されます。

移動平均線 — ギザギザをならして流れを見る

移動平均線は、過去25日間など一定期間の終値の平均をつないだ曲線です。日々のギザギザをならして、株価の大きな流れ(トレンド)を浮かび上がらせます。

使い方の基本は2つ。① 線の向き: 上向きなら上昇トレンド、下向きなら下降トレンド。② 株価との位置関係: 株価が線の上にあれば強い状態、下にあれば弱い状態。日足では25日線(約1ヶ月)と75日線(約3ヶ月)がよく使われます。

25日線の意味25日移動平均線は「直近1ヶ月に買った人たちの平均コスト」とも読めます。株価が線より上=最近買った人はみんな含み益(強気になりやすい)、下=みんな含み損(戻ったら売りたい人が多い)。線が意識される理由です。

ゴールデンクロスとデッドクロス

短期の移動平均線(25日線など)が長期の線(75日線など)を下から上へ突き抜けることをゴールデンクロスと呼び、上昇トレンド入りの買いサインとされます。逆に上から下へ抜けるのがデッドクロスで、売りサインの代表です。

ただし移動平均線は過去の平均である以上、サインが出るのはトレンド転換からしばらく経った後という弱点があります(遅行性)。「クロスを見てから乗っても、おいしい区間の前半は終わっている」ことも多い。速報サインではなく、流れの確認役と考えるのが正しい使い方です。

クロスだけで売買しない横ばい相場では2本の線が絡み合い、ゴールデンクロスとデッドクロスが交互に出てダマシだらけになります。トレンドの有無をまず確認、が鉄則です。

まとめ

ローソク足は1本で始値・終値・高値・安値を語り、窓は驚きの跡。移動平均線は流れをならして見せる道具で、ゴールデンクロス/デッドクロスはトレンド転換の確認サイン(ただし遅行性あり)。これだけでチャートの会話にはもう参加できます。

あわせて読みたい