RSI — 買われすぎ・売られすぎの体温計
RSIは、直近の値動きの中で「上げの勢いがどれくらい優勢か」を0〜100の数字にした指標です。70以上で買われすぎ、30以下で売られすぎ、が教科書的な目安。
使いどころは、行きすぎの察知です。RSIが80を超えるような過熱状態で飛び乗るのは危険、逆に25まで売り込まれた優良株は反発が近いかもしれない——逆張りのタイミングを探る道具として使われます。
MACD — トレンドの向きと勢いを1つで
MACD(マックディー)は、期間の違う2本の移動平均線の差を使って、トレンドの向きと勢いを読む指標です。MACD線がシグナル線を下から上に抜けたら買いサイン、上から下に抜けたら売りサイン、というクロスの見方が基本。
ただの移動平均線のクロス(ゴールデンクロス)より反応が早いのが持ち味で、トレンドの転換を一足先に察知したいときに使われます。その分ダマシも増えるので、日足と週足の両方で確認するなどの工夫が定番です。
ボリンジャーバンド — 統計で描く「値動きの通り道」
ボリンジャーバンドは、移動平均線の上下に、統計的な値動きの範囲を帯として描いたものです。標準偏差(σ)という統計の考え方を使っていて、値動きが正規分布に従うなら約95%は±2σの帯に収まる計算になります。
使い方は2流派あります。① 逆張り: 帯の外に飛び出したら「行きすぎ」とみて反対方向に張る。② 順張り: 帯が急に広がり(エクスパンション)、株価が帯に沿って走り出したら(バンドウォーク)、強いトレンドの発生とみて流れに乗る。同じ道具でも正反対の使い方があるのが面白いところです。
指標との正しい付き合い方
3つの指標はどれも過去の株価から計算されたものであり、未来を知っているわけではありません。プロでも「複数の指標が同じ方向を向いたときだけ参考にする」「ファンダメンタルズと合わせて最終判断する」という使い方が基本です。
初心者がやりがちな失敗は、指標のサインだけを根拠に売買を繰り返すこと。手数料と税金を払いながら小さな勝ち負けを重ねるうちに、資産は思ったより増えていない——となりがちです。長期投資の軸を持ったうえで、補助輪として楽しむのがおすすめの距離感です。
まとめ
RSIは0〜100の過熱感、MACDは2本の線のクロスでトレンド転換、ボリンジャーバンドは±2σの統計的な通り道。すべて過去の値動きの加工品なので、単独のサインを盲信せず、複数指標+会社の中身で総合判断するのが正しい使い方です。