PBRってなに?

PBR(株価純資産倍率)は、「いまの株価は、その会社の純資産(持ち物から借金を引いた正味の財産)の何倍か」を表す数字です。

たとえるなら、中に1万円札が入った財布が売られているようなもの。財布ごと8,000円で買えるなら、それだけで2,000円おトクですよね。これが「PBR0.8倍」の状態です。

PBR(倍) = 株価 ÷ 1株あたり純資産(BPS)
🧮 計算してみよう株価1,600円、1株あたり純資産2,000円の会社 → 1,600 ÷ 2,000 = PBR0.8倍。会社の帳簿上の財産より2割引きで株が買える計算です。

「解散価値」ってどういう意味?

PBR1倍ちょうどの状態は、「会社をいま解散して、全財産を株主に配ったら、ちょうど株価と同じ金額になる」ラインです。だからPBR1倍未満は理論上、「事業を続けるより解散したほうが株主は得」という、少し不名誉な評価を市場から受けている状態とも言えます。

2023年には東京証券取引所が「PBR1倍割れの会社は改善策を示してください」と異例の要請を出し、大きな話題になりました。実際にこの要請以降、増配や自社株買いで株価が見直された会社が数多くあります。日本株のバリュー投資が世界から注目されている理由のひとつです。

安いのには理由がある — ROEとセットで見る

ではPBRが低い株を片っ端から買えば儲かるかというと、そう甘くはありません。PBRが低いのは「この会社は財産をうまく活かして稼げていない」と市場が判断しているからでもあります。

そこで登場するのが相棒のROE(稼ぐ力)です。「PBRが低い×ROEがそこそこ高い」なら、稼ぐ力があるのに見過ごされている可能性あり。「PBRが低い×ROEも低い」なら、安いなりの理由がある「万年割安株」かもしれません。

✅ 黄金の組み合わせPBR1倍未満 × ROE8%以上 — バリュー投資の入口として最も定番のスクリーニング条件です。当サイトの監視銘柄ページでこの2つを並べて見られます。

まとめ

PBRは会社の財産と株価を比べるモノサシで、1倍が「解散価値」の節目。1倍割れは割安のサインだが、必ずROEとセットで「稼ぐ力を持った割安株」を探すこと。これがバリュー投資の王道です。

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