PBRってなに?
PBR(株価純資産倍率)は、「いまの株価は、その会社の純資産(持ち物から借金を引いた正味の財産)の何倍か」を表す数字です。
たとえるなら、中に1万円札が入った財布が売られているようなもの。財布ごと8,000円で買えるなら、それだけで2,000円おトクですよね。これが「PBR0.8倍」の状態です。
「解散価値」ってどういう意味?
PBR1倍ちょうどの状態は、「会社をいま解散して、全財産を株主に配ったら、ちょうど株価と同じ金額になる」ラインです。だからPBR1倍未満は理論上、「事業を続けるより解散したほうが株主は得」という、少し不名誉な評価を市場から受けている状態とも言えます。
2023年には東京証券取引所が「PBR1倍割れの会社は改善策を示してください」と異例の要請を出し、大きな話題になりました。実際にこの要請以降、増配や自社株買いで株価が見直された会社が数多くあります。日本株のバリュー投資が世界から注目されている理由のひとつです。
安いのには理由がある — ROEとセットで見る
ではPBRが低い株を片っ端から買えば儲かるかというと、そう甘くはありません。PBRが低いのは「この会社は財産をうまく活かして稼げていない」と市場が判断しているからでもあります。
そこで登場するのが相棒のROE(稼ぐ力)です。「PBRが低い×ROEがそこそこ高い」なら、稼ぐ力があるのに見過ごされている可能性あり。「PBRが低い×ROEも低い」なら、安いなりの理由がある「万年割安株」かもしれません。
まとめ
PBRは会社の財産と株価を比べるモノサシで、1倍が「解散価値」の節目。1倍割れは割安のサインだが、必ずROEとセットで「稼ぐ力を持った割安株」を探すこと。これがバリュー投資の王道です。