PERってなに?

PER(株価収益率)は、「いまの株価は、その会社の1年分の利益の何倍か」を表す数字です。

不動産にたとえるとわかりやすいです。年間100万円の家賃収入がある物件が1,000万円で売られていたら、元を取るのに10年。この物件は「PER10倍」です。同じ物件が2,000万円なら「PER20倍」。どちらがお買い得かは一目瞭然ですね。

PER(倍) = 株価 ÷ 1株あたり利益(EPS)
🧮 計算してみよう株価2,000円、1株あたり利益(EPS)200円の会社 → 2,000 ÷ 200 = PER10倍。会社が10年いまの利益を続けると、株価ぶんの利益を稼ぐ計算です。

何倍なら安いの?

日本株全体の平均PERはおおむね15倍前後で推移してきました。ざっくり「15倍より下なら平均より安め、10倍以下ならかなり割安ぎみ」が最初の目安です。

ただし業種によって「普通の水準」は全然違います。成長期待の高いIT企業はPER30倍超がざらですし、成熟した銀行や商社は10倍以下が普通だったりします。だからPERは同業他社どうし、あるいは同じ会社の過去と比べるのが正しい使い方です。

✅ ポイントPERは「絶対値」ではなく「比較」で使う。ライバル会社と比べて低い、過去の自分と比べて低い——そこに割安のヒントがあります。

PERの落とし穴3つ

① 一時的な利益でゆがむ: 土地を売った特別利益などで一時的に利益が膨らむと、PERは実力より低く(=割安に)見えます。

② 赤字だと使えない: 利益がマイナスの会社はPERを計算できません。「PERが表示されない=要注意サイン」と覚えておきましょう。

③ 好況のピークで低く見える: 景気に敏感な会社(海運・鉄鋼など)は、好況の絶頂期に利益が爆発してPERが2〜3倍まで下がることがあります。「安い!」と飛びつくと、その後の景気後退で利益も株価も急落…というのは有名な罠です。

⚠️ 注意「PERが低い」には必ず理由があります。理由を説明できないうちは買わない——これだけで大きな失敗をかなり減らせます。

まとめ

PERは「利益に対して株価が何年分か」を測るモノサシ。15倍を基準に、同業・過去と比べて使う。低すぎるときは理由を探る。この3点を押さえれば、PERはあなたの強力な武器になります。

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