ROEってなに?
ROE(自己資本利益率)は、「株主から預かったお金を使って、1年間でどれだけ利益を生み出したか」を表す数字です。
屋台にたとえてみましょう。100万円の元手でたこ焼き屋台を始めて、1年で10万円の利益が出たら、ROEは10%。同じ100万円で3万円しか稼げない屋台(ROE3%)より、明らかに商売上手ですよね。ROEは会社の「商売のうまさ」を測るモノサシです。
ROE(%) = 純利益 ÷ 自己資本 × 100
🧮 計算してみよう自己資本1,000億円で純利益100億円の会社 → ROE10%。株主のお金を年10%で運用してくれている、と考えるとイメージしやすいです。
何%あればいいの?
日本では「8%」がひとつの合格ラインとしてよく使われます。これは2014年に経済産業省の報告書(伊藤レポート)が「日本企業はまずROE8%を目指すべき」と提言したことに由来します。
10%を超えれば優秀、15%超なら世界レベル。逆に5%を切る状態が何年も続いている会社は、株主のお金をうまく活かせていないと言わざるを得ません。
✅ ポイント1年だけでなく過去5年くらいのROEを見るのがコツ。ずっと8%以上を保っている会社は、ビジネスそのものに強みがある可能性が高いです。
ROEのからくりに注意 — 借金でも上がる
ROEにはひとつ、知っておくべきからくりがあります。それは「借金を増やすとROEが高く見える」こと。
ROEの分母は自己資本(株主のお金)だけなので、借金でお金を調達して利益を増やせば、自己資本を増やさずにROEを吊り上げられるのです。ROEが異様に高い(30%超など)会社を見つけたら、自己資本比率(総資産のうち自己資本の割合)もチェックしましょう。自己資本比率が極端に低いなら、そのROEは借金のレバレッジで演出されたものかもしれません。
⚠️ 注意「高ROE=無条件で優良」ではありません。自己資本比率40%以上など、財務の健全性とセットで確認を。
まとめ
ROEは株主のお金でどれだけ稼げるかを示す「商売のうまさ」の指標。8%が合格ライン、継続性が大事、借金による見せかけに注意。PBRとセットで使えば、「安くて、ちゃんと稼げる会社」を探し出せます。