どんな本?

世界初の個人向けインデックスファンドを作ったバンガード創業者による集大成。市場全体を保有し、コストを極限まで下げ、売買しない——それだけで大半のプロに勝てることをデータで示し続けます。

1976年、世界で初めて個人向けインデックスファンドを世に出したとき、ボーグルは業界から「ボーグルの愚行」と嘲笑されました。それが今や世界の投資の主流です。本書はその創業者本人が、「なぜ市場平均を安く買い続けるだけで勝てるのか」を単純な算数で証明していく本。運用業界への痛烈な批判も、業界の内側にいた人だからこその説得力があります。

核心は「リターン=企業が生む利益−コスト」という身も蓋もない等式です。市場参加者全体では市場平均しか受け取れない以上、コストの低い者が必ず勝つ。この算数は反論のしようがありません。バフェットが「個人投資家への最良の助言」として本書の考えを推奨し続けているのも有名な話。流行のテーマファンドに心が揺れたとき、原点に引き戻してくれます。

この本で学べること

  • 運用コストの差が数十年でリターンをどれほど食うかの計算
  • 「市場全体を持てば企業が生む利益を取りこぼさない」という発想
  • 話題のファンドや流行のテーマ投資に乗らないほうがいい理由
編集部のひとこと『敗者のゲーム』『ランダム・ウォーカー』と主張は重なりますが、創業者本人の筆による断言の強さが別格。迷ったときに立ち返る「原典」になります。

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