どんな本?

銀行出身で日産の財務部も経験した著者が、お金の時間価値・リスクとリターン・企業価値評価というファイナンスの核心を新書サイズで噛み砕く入門書。「会計は過去、ファイナンスは未来」という整理が明快です。

「今日の100万円と1年後の100万円は価値が違う」——この時間価値の概念から出発して、割引率、現在価値、そして企業価値評価(DCF法)まで、ファイナンス理論の幹だけを新書1冊で通してくれます。MBAの教科書だと数百ページかかる内容の「地図」を先に手に入れられるのが最大の価値です。

株式投資家にとっての効用は、株価の見方が変わることです。「株価とは、その会社が将来生み出すキャッシュフローの現在価値」という視点を持つと、なぜ金利が上がるとグロース株が売られるのか、なぜ市場は利益よりキャッシュフローを重視するのかが、一本の理屈でつながります。PER・PBRの次のステップとして最適な1冊です。

この本で学べること

  • 会計とファイナンスの違い——利益ではなくキャッシュと未来を見る視点
  • お金の時間的価値と現在価値(DCF法の入口)
  • 企業価値がどう決まるか——株価の理論的な裏付け
編集部のひとことPERやPBRで割安・割高を語る一歩先、「そもそも会社の値段はどう決まるのか」に理論の背骨が通ります。理系的な内容ですが数式は最小限です。

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