どんな本?

「成長株が必ずしも儲かるとは限らない」——市場の期待が高すぎる成長株より、地味な高配当株の配当再投資が長期リターンで勝ってきたことを、長期データで示した名著。「成長の罠」という概念で知られます。

1950年代の花形だったIBMと、地味な石油会社エクソン。50年後のリターンで勝ったのはどちらか——本書の答えは石油会社です。成長率ではIBMが圧勝したのに、です。理由は「みんなが期待する株は最初から高い」から。この「成長の罠」の実証が本書の心臓部で、テーマ株や人気グロース株に飛び乗る前に必ず思い出したいデータです。

もうひとつの柱が配当再投資の力です。暴落で株価が下がるほど、同じ配当でより多くの株が買える。この「下落相場のプロテクター」効果が、地味な高配当株の長期リターンを押し上げてきました。高配当・連続増配投資の理論的支柱として、また市場の熱狂に対する解毒剤として、データの重みで説得してくる1冊です。

この本で学べること

  • 期待の高すぎる人気株が長期リターンで負ける「成長の罠」
  • 配当再投資が暴落時に効く「下落相場のプロテクター」の仕組み
  • 生活必需品・ヘルスケアなど地味なセクターの長期的な強さ
編集部のひとこと高配当株投資をやるなら読んでおきたい理論的支柱。「新しい産業=儲かる投資先ではない」というデータは、流行のテーマ株に飛び乗る前のブレーキになります。

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